催眠療法についての誤解

催眠療法について正しく理解していますか?

 

催眠はショーでは催眠術師によって見世物として扱われたこともあり、それがもとで不正確な印象を世間にまき散らしてきた歴史があります。催眠の誤解として多そうなものを以下に挙げて誤解を正したいと思います。

催眠にまつわる多くの誤解について

寝ているうちに治してもらえる?

催眠状態は睡眠とは違います。表面的には寝ているのと似て見えるかもしれませんが、通常意識も保たれています。したがって寝て起きたら何の努力も苦も無く新しい自分になっているというわけではありません。

 

自分の意思に反したことをさせられる?

催眠状態では催眠療法家の指示に無批判に従うものと誤解されていることが多いため、自分のしたくないことでもされてしまうのではないか、自分が催眠状態であることをいいことに悪用されることはないのか、と思われる方もいらっしゃいます。

しかし催眠状態であっても本人が自分にとって有害だと思うような指示に反応することはありません。通常の意識状態で受け付けたくないと思っていることは催眠状況下でもしたがってしまうということは無いのです。

 

超能力、手品のたぐいではありません

催眠とは催眠療法家の特別な能力によって引き起こされるものではなく、本人自身が自分の力で催眠誘導を頼りに催眠状態になっていくものです。誘導の技術的な習熟度はともあれ何か特別な能力が催眠療法家にあるわけではありません。催眠状態への誘い方が上手いだけなのです。催眠にかかるのはあくまで来談者自身であるのです。

 

催眠にかかるのは騙されやすい人?

実際には催眠にかかりやすいのは知能が平均以上である人の方がかかりやすいというデータがありますし、騙されやすさと催眠にかかるかからないという直接の関係はありません。

 

どんな問題でも解決できる?

催眠は特にショーにおいてエンターテイメントな効果を盛り上げるために神秘的なベールをまとうように演出が行われてきました。そのため数々の誤解を生みましたが、このなんでも可能にする万能な技術だ、というのもその一つです。

しかし催眠にかかりさえすればどんなことでもできるわけではありません。催眠状態を効果的に生かしてカウンセリングを行う技術が重要なのです。専門家の間の格言では「普通の心理療法でできないことは催眠でもできない。催眠でできることは普通の心理療法でもできる」というものがあります。

催眠療法は催眠状態に誘導してからどのようなアプローチをするかが問題となります。催眠状態となっただけでは大した意味はないのです。過大な期待は禁物ですが、適切に活用すればとても有効なテクニックです。

 

目が覚めなくなったらどうしよう?依存症にならない?

目が覚めない、などはあり得ません。
また催眠に必要以上に頼る、という現象は催眠のせいではありませんし、ちゃんとしたカウンセラーのもとで行われた施術であれば尋常な状況でこのようなことは起こりえません。

 

でも気をつけ無くてはならないこと

催眠はその神秘的装いのためいろいろな人を惹きつけます。学習を望む者の万能感を容易に刺激してくれるのです。だからこそ催眠療法家はきちんと選ばなくてはなりません。結果催眠療法の看板を出していても、その資格を調べると誰でも取れそうな海外のワークショップを少し受けただけで施術しているものやHPに明記していない者、カウンセリングのトレーニングなしに催眠療法の看板を出している者が多くあります。これらの場所で催眠療法を受けることは避けた方が良いでしょう。催眠のトレーニングを受けていることはもちろん、臨床心理士等の資格を持っていることを最低限の条件だと思った方が良いだろうと思います。
必要以上に催眠を恐れる必要はありません。しかしこの一点については気を付けられた方が良いと思います。

 

特に催眠療法についてお話しさせてもらうページを設けたのは私も催眠療法を扱うことが無いわけではないからです。しかし催眠療法を強く望まれる来談者は大体上述したような誤解に基づいて希望されます。ですから少しでも催眠についての正確な知識をお伝えしたかったのです。

 

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