アドラー心理学の性格論-ライフスタイルとは-

性格とは?

「キャラクター」「パーソナリティー」という言葉を心理学に関心を持ったことのある方ならば耳にしたことがあると思います。

キャラクターはギリシャ語で「岩に刻み付けられたもの」という意味があるそうです。

「パーソナリティー」はラテン語のペルソナ、仮面から来ています。それぞれ性格というものの一側面を経験的に描写したネーミングだと思います。

 

しかしアドラー派の心理学ではそれらの用語を使わずに「ライフスタイル」という言葉を用いています。

それはアドラー心理学で考える人間の考えや行動の特徴はそれ以外の心理学で考えるような性格についての仮設とは全く異なるためアドラー派の性格観を言い表す別な用語が必要だったからです。

 

ではアドラー心理学では「性格」というものをどのように考えるのでしょうか?

 

ライフスタイルについて

「性格」とは個人が信じる価値観に沿って身の回りの出来事を判断し、それに沿ってより望ましい状態に近づこうとして展開する行動の様式と言ってよいと思います。

 

例えば

「物知りでなくてはいけない」

という信念があったとします。人は自分がどんな信念に基づいて行動しているのかを言葉ではとらえていませんが、日常の中ではそれに忠実に従って生活しています。

 

そうすると、こういう人はもしかすると

「物を知らないと恥をかく」- (つまり劣等感)

「物を知っていれば安全だ」+

と考えているかもしれません。

 

そうするとその人は普段よく勉強しているかもしれません。

自分の知識を披露することを喜ぶかもしれません。

自分があることについて知らないことが明らかになる環境では苦痛に感じるかもしれません。
(周りの人が何とも思ってないのに勝手に恥をかいている、と思うかもしれないからです)

これがあまりに度が過ぎるといろいろな不都合が起こるかもしれません。そしてそれは人生のある状況の中で繰り返し顔を出します。点検してみると自分が似たような状況で似たような出来事に直面していることに気が付いていただけるかもしれません。

もしそうならこのことについて理性的に考え、自らの行動を振り返ることでより成熟した社会的態度をとることができるようになるかもしれません。

 

個人に特有の価値観を行動の原理として人間関係の中で展開させるダイナミックな運動の傾向である、と考えています。この考え方はアドラー心理学以外の心理学の性格論にはない切り口です。

個人の信念を明らかにする、という意味では認知療法に似ている所もないではないですが奥行が全く違います。

 

アドラーの性格論、ライフスタイルという考え方が少しでも伝わったでしょうか。

 

残念ながら個人の努力では自分のライフスタイルを明らかにすることは全くできません。もし必要があればプロに相談する過程で明らかにされることでしょう。それはきっとエキサイティングな経験になるだろうと思います。

 

※ライフスタイルの分析は必要な場合に提案させていただくことがあります。

 

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