コミュニケーションの変化が解決につながる-対処行動を変えるアドラーカウンセリング-

コミュニケーションの失敗

 

これまで記事の中では度々人間の行動の目的について語ってきました。

これはカウンセリングを必要とする人の行動の目標が不適切であるとか誤っているとかという話ではありません。ほとんどの場合において人間の行動の目標は適切であるからです。

人の上に立ちたくても、物知りでありたくても、人気者でありたくても、人の目標は基本的に不適切なものではありません。

ではそれがなかなかうまくいかないのはなぜか?

それは「劣等感の程度がどの程度に深いのか」ということと「目標をかなえるためにどんな方法を採用しているのか」という点にあります。

つまり人が社会の中に居場所を求めて行う行動は社会的な意味を持って他者に発信されるもコミュニケーションの、平たく言えばコミュニケーションです。

今回の記事ではこの「目標をかなえるためにどんなコミュニケーションの仕方を採用しているのか」という点についてお話ししてみたいと思います。

 

目的を追求する手段について

私たちは「対処行動」と呼んでいるものですが、何も難しいことではありません。私たちが行動を起こすのは常に何らかの目的をもって行われます。

「水を飲む」というのは「渇き」に対して行われる、つまり対処として行われる行動です。
これにより「喉が渇いている」というマイナスの状態から「喉が潤う」というプラスの状態へと欲求が満たされます。

私たちの行動は全てが対処行動と言っても良いかもしれません。

 

では人間関係の中ではどうでしょうか。

水を飲むほど単純ではないにせよ基本的な仕組みは全く同じです。

 

ある社会的な状況に程度の差こそあれ不満が生じたので、それを少しでもプラスに近づけるために行為が行われるのです(行為しないという行為も含め)。

例えば

「待ち合わせに恋人が遅れてきた」という状況があったとしましょう。これは社会的に不満な場面になりえるでしょう。

それに対して

「遅れてきたことに文句を言う」

「悲しくなって暗い顔をする」

「待たずに帰る」

「自分のために化粧に時間をかけたのだと機嫌よく待つ」

 

など人によって様々な行動があり得ます。

 

遅れてきた人はこの人の「文句を言う」「機嫌よく待つ」という行動によって次の行動が影響を受けるのは間違いないでしょう。

コミュニケーション2つまり直接表に現れる行動によってコミュニケーションの結果が左右されるのです。

しかしどんな行動もその目標は相手と仲良くするために行われているはずなのです。ただそれが近視眼的で選ばれる行動が理にかなっていないのです。

つまり私たちのコミュニケーションを失敗させるのは、どこかの段階で良かれと思ってはあっても相手を嫌な気持ちにさせるような対応をしているからなのです。

ではどうすればその対応を変えることができるでしょうか。

その背景にはそのようなコミュニケーションを採用するのが良い、という判断が働いていたと考えることができます。

 

    認知(状況判断)→思考(プラン)→対処行動(実行)

 

何度か他の記事の中で語られている「目的」とはこの図の中では「認知」の中に含まれます。認知の中には今の自分の状況がマイナスであるかプラスであるかどうかの状況判断、そのおおもとの基準が存在しているからです。

この状況判断を変えれば思考がかわり行動が変わります。状況判断を放置したまま行為だけを変える、というのは実質不可能だと思います。

この状況判断を変えるにはどうしたら良いのか、についてはまた後の記事でお話ししたいと思います。

 

 

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