つまずいた子に寄り添う

課題を抱えた子の親としてできること

人が精神を健康に保てているのは周りの人々との関係の中で自分の能力が有効に働いている実感を得られるからですし、自分が周りの人の役に立っている手応えがあるからです。

残念ながら自分の力をこんな風に感じることができない人もいます。いろいろな表現の仕方があると思いますが、私たちはそのことをとても劣等感が強いためであると考えています。

 

劣等感というのは多かれ少なかれ誰にでもあるものですが、大きすぎる劣等感は本人のやる気をくじきます。またそれは時間をかけて培われます。ただし問題になるのは目に見えて何かが起こったときです。親に反抗する、学校に行かない、人が怖いと訴える、などのことです。子供がこのような訴えをして初めて問題があると気が付かれることが多いのです。このように突然始まったように見えることの多い問題であっても結実するまでに長い時間をかけて育ってきたものなのです。

 

子供の体は子供の心にしか従いません。親ですら子供の行動を思うようにすることはできません。ですから大人が子供を支援する際の目の付け所としては、目に見える行動が何であるにせよ子供の自信が育つような働きかけをする必要があるのです。

そのためには子供が他者との関わりの中で僅かでも貢献的に振る舞えるように、自分に関心を集中させるのではなく他者に関心を寄せられるように子供に伝えていかなくてはなりません。ただ優しくて物わかりのいい親であれば良いとは私たちは思っていません。

アドラー心理学ではそのために子供とどう暮らしていくか、ということについて具体的な知恵が存在することが他の心理学との大きな違いです。

課題を抱えた子供と暮らしているとどうして良いのかわからなくなることもあるかもしれません。しかし彼らとの生活の中で親の立場からできることは実はいろいろあるのです。

 

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