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心理学と医療とetc

臨床心理学の世界と関係する直接心理学ではない領域のこと、例えば精神医学や福祉などについて。

アドラー心理学と認知行動療法

年が明けて初の投稿となります。 年末は慌ただしい時を過ごし、ブログの更新もままなりませんでした。今年はもう少し落ち着いてくれると良いのですが。 認知行動療法とは カウンセリングに関心のある方なら当然のように耳にすることの多くなった認知行動療法ですが、今回はアドラー派のアプローチと比較して類似点と相違点について考えてみたいと思います。 なぜこの二つの比較なのかというと、認知行動療法の認知とは人間の考 […]

精神科領域のカウンセリングをアドラー心理学で考える

精神科の最も中心的な対象である統合失調症者を例にとってカウンセリングのことを語ってみたいと思います。原理としてはその他の精神障害の場合であっても同様に考えることができるでしょう。 統合失調症は昔は分裂病と呼ばれていました。精神科の大きな関心の一つで最も研究されてきた病であるといえるでしょう。 心理学は精神医学とは異なるものである、ということはこれまでにも再三お伝えしてきた所ですが、違うからこそ互い […]

「うつ」について-カウンセリングの視点から-

カウンセラーの立場からの「うつ」 うつ病は精神科医の専門領域で心理学の立場からはサポーティブな立ち位置でしかありませんから、カウンセラーの立場から、ということはあまり知ったか振りをあまりしてはいけない領域であるな、という節操が込められています。そこをあえて心理学の立場からという限定的な枠の中で話をしてみたい、ということです。 ですので裏付けは各自ドクターに当たってくださいね。参考にしようと思ってい […]

自閉症が治った話

自閉症は治らないはずでは?   今回の記事のタイトルを見て、嘘つけ!と思った方はきっと自閉症の知識がある程度以上ある方 本当だったら!と思った方はもしかすると当事者のご家族であるかもしれません 先にお断りしておきますが、これは誇大広告による集客ではなく、私が大昔にした1回きりの経験で再現性はないし、自閉症が「治癒する」という意味での「治る」は常識的には私もあり得ないと思っています。 治る […]

ADHDという診断の胡散くささ

注意欠陥多動性障害、それ本当なの!? 日本の教育現場ではここ10年程度のことでしょうか。発達障害(正しく広汎性発達障害と言って欲しいのですが。知的、身体的発達障害も発達障害ですから)という言葉が独り歩きしています。 お陰でちょっと素行がよくなかったり反抗的だったりすると素人教師が発達障害では?と言い出したり、経験の乏しい医師が広汎性発達障害の診断を下したりとめちゃくちゃです。 さて、広汎性発達障害 […]

子供を心療内科に連れていくかどうか

小学生、中学生の児童、生徒にこころの問題だと思われるような出来事が起こると一部の保護者は子供をつれて心療内科につれて行くことがあります。わが子の身に起きていることを心配し、専門とされる人のもとを訪ねるのは良くわかるのですが往々にしてそれが裏目に出ることがあります。今回はこのような事例について考えてみたいと思います。 心療内科医、精神科医は心理学の専門家ではない 精神科という響きに拒否感を感じる人は […]

カウンセリングとソーシャルワークの違い

ソーシャルワークとは? 以前はケースワークと呼ばれることが多かったようですが、最近ではソーシャルワークと呼称されるのが一般的となっているようです。 ソーシャルワークとは入院患者や施設利用者などを支援するうえで必要な相談活動の一つですが、カウンセラーが心理的問題を扱い、医師が身体的な相談に乗るのとは異なり、社会資源の利用について利用者の生活状況を把握した上で必要な情報提供などのアドバイスにとどまらず […]

心療内科と精神科とカウンセリング

医療とカウンセリングの違い 本日の表題は多くの方が違いが良くわからずに混乱されている点があるのでここで簡単に整理してお示ししておこう、というのが本日の記事の狙いです。 心療内科や精神科は病院やクリニックの中で診療科目として存在しています。これらは医学の一つの分野です。そしてカウンセリングは心理学の範囲に含まれています。しかし精神科や心療内科にもカウンセラーが在籍していることは珍しくなく、いったい何 […]