アドラー心理学のカウンセリング
自分自身や自分と誰かとの関係について話題にするカウンセリングです。
アドラー心理学のカウンセリングの特徴をあげると以下のような点でしょうか。
- 話を聴くだけではなく、アドバイスを行い、行動の変化を計画する。
- または考え方、認知の成長を図る。
- 何をカウンセリングの目的とするか、何が達成出来たら終われるか目標が明確である。
- 個人の心の内側以上に個人が組み込まれていいる環境と個人の相互作用を重視する。
- 個人が認識している世界は主観的なものであり、客観的なものではないので個人が変わることによって世界の見え方が変わる、という前提によって立つ。
- 個人は過去の記憶に突き動かされる操られた存在ではなく、経験を参照しながら現在への適応を最適なものにするべく、無意識的に決断し行動していると考える。従って自身の決断と工夫、努力によって将来は現実的な範囲でいくらでも変わりうる。
お話の内容は仕事の人間関係、交友関係、家族関係などの間で起こる継続している困った出来事であるかもしれんません。
または学業や就職、転職などの進路等の話題であるかもしれません。
ご自身の性格的なお話であることもあるでしょう。
これらの個人的な事柄についてご相談いただけます。
相談の例
人間関係についてのお話
- 職場の人間関係トラブル
- 職場のことを考えると手が震える・涙がでる
- 教室・学校に行きたくない
- 人の目・人の評価を気にしすぎる
- 親しい人ができない
自身の性格や行動についてのお話
- 嫌な事なのに断れない
- 自分が劣っているように感じて引け目を感じずにはいられない
- 自身の考えや意見に自信を持てない
- 相手や場所が変わっても同じような対人関係の不都合が起る
- 気分が晴れないがうつではないか
- 精神科ではあまり話を聴いてもらえない
- 心療内科を受診すべきかどうか
カウンセリングで解決するのはなぜか
カウンセリングはカウンセラーと話す中で癒しが起ることで心がリフレッシュしたり回復することで元気になれる、と思う方も多いようですがそれは正確な描写ではありません。少なくともアドラー心理学によるカウンセリングが目指しているものとは違います。
「スリランカの悪魔祓い」を著した上田紀行氏が「孤独を癒す」という文章を書いたところから日本語表現の中で用意に「癒し」という言葉が日常的に用いられるようになったようですが、どうやら現在では気分を快適にしてもらうことによって傷がいえる、つまりカウンセラーに癒してもらうのだと信じているようです。
勿論カウンセラーと話したことで期待が持てるようになり、可能性が開けたように感じたことで気分が明るく前向きになることはあります。しかしそれは気分が晴れることと問題が解決することを混同しています。
「傷が癒える」という表現は体の傷が癒されるという身体的な医学との類似を前提に語られていますが、心理学的に問題を解決するということは実はあまり似ていません。
問題が解決するためには新たな気づきを得たとしても、実際にそれを行動に移すことができなければ現実は何も変わりません。
心を癒してもらって解決するのではなく、自分が新たな行動をとることで問題を軽減するからこそ解決へとつながります。
カウンセリングとはカウンセラーに心地よくしてもらうための活動ではありません。自らがどのように行動や認知を改善していくかを相談する活動です。
ご確認下さい
- 当オフィスは医療機関ではありません。診察投薬を希望の方は医療機関の受診が必要となります。
- 相談に当たり最善を尽くすことをお約束いたしますが、絶対的な効果を保証するものではありません。
- 相談中にお話された内容は守秘義務によって守られます。詳しくは「個人情報の取り扱い」をご確認下さい。
- 精神科医、心療内科を受診中の方は必ずお申し出ください。