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2018年

子供にストレスを与えなければ健康に育つのか?-よくある子育ての誤解-

ストレスさえ無なければ健康だ、というのは誤った考え 私が精神科に勤めていたころの話をモデルにした作り話をいたします。 精神科を初めて受診した方には診察の前に受信に至ったいきさつを尋ねるのが一般的な手続きとなっている場合がほとんどで、当時私は外来でその仕事をしておりました。 面接室には父親に連れられた20代の女性が入室してきまして、両者ともにとても表情が明るかったことが印象的でした。というのも多くの […]

第三回関東地方会開催迫る!

締め切り直前の告知で申し訳ありません。 しかし参加者は学会会員のみですので当ホームページで初めて開催を知る方はいらっしゃらないことと思います。 本年度も学びの深い企画を用意しております。 奮ってご参加くださいませ。   下記アドレスより申し込めます。 https://kokucheese.com/event/index/515820/

子供が相談に行かなくても親が相談に来る効果-アドラーカウンセリングの狙い-

どんな時にでも選択肢はあります 子供の体は子供の心に従ってしか動かない、ということは以前にもお話しさせて頂きました。そこでお話しさせていただいたことは大人に子供の行動をどうこうしようとしてもできることではない、ということでした。それでも親が子供の行動について相談の話題に取り上げることには意味があります。人にはどんな状況でも選択肢があり得るからです。 例えば親には課題を抱えている子供の家族として暗い […]

パセージ集中コース開催決定in横浜

横浜にあるNPO法人 アドラーよこはま でパセージの集中コースが開催が決定いたしました。 パセージはアドラー心理学に基づいた子育ての基礎を学ぶ大切なコースです。子供の躾けに悩まれる方のみならず、家族関係を今以上に豊かなものにと願う皆さんに是非お勧めのコースです。 まだ残席があるようですのでご興味のあるかたはこの機会をお見逃しなく。 リーダーは私の良く知るベテランリーダーですので学びの深いコースにな […]

『「3歳からのアドラー式子育て術「パセージ」 を知ろう 深めよう』6月24日開催

『日本アドラー心理学会認定プログラム「パセージ」の紹介本が発行されました。全国の書店さんでお手にとることができます。パセージを知っている方もまだ知らない方も、ぜひこの機会にパセージが伝えたい、子育てに本当に大切なことを学んでいかれませんか?』 私のアドラー心理学の先輩である清野雅子さん、都内でアドラー心理学の普及に尽力している岡山恵美さんの手になる「パセージ」の紹介本が出版されました。お二人とも「 […]

教師が保護者に子供の特別支援教育を勧める難しさについて-アドラーカウンセラーの考え-

担任が保護者に伝える際の様々な葛藤について この記事の中での特別支援教育とは知的障害児のことを念頭に進めておりますので予めご承知おきいただけるとありがたいです。 学校の先生が子供たちを担当するにあたって、予めどんな子供であるのか、という情報を引き継いでいますし、担任している間にどんな特徴を持つ子であるのかを観察する中で様々な情報が蓄積されていきますが、その中にはもちろん子供の勉強の到達具合も含まれ […]

ポップアドラー心理学にご注意を-アドラーを騙る功利主義者の跋扈する時代-

偽アドラーにご用心 注意 このHP,この記事にたどり着いた方は多かれ少なかれアドラー心理学に興味をお持ちであると思います。しかしアドラー心理学がにわかに流行りだしたせいで流行に便乗してお金を儲けたいという怪しい人たちが数多く現れています。 アドラー心理学に興味をお持ちになった方は是非ともこの記事に書かれていることを手掛かりに全うなアドラー心理学にアクセスして頂きたいと願い、この記事を書いています。 […]

千葉市のLGBT問題にみる異常さを考える-近代的価値観の病-

  アドラー心理学には思想がある。思想があるなんて科学的ではない、という人にはこう答えることにしている。 「そうですよ、それが何か?」 私は現代科学哲学の定義に従って科学的であるよりも「実用的」であることが臨床心理の技術には求められると信じている。そしてアドラー心理学はどの心理学派に比較しても実用性で言えば比較にならないほどの有効性を示し続けている。 アドラー心理学が科学的ではないのなら […]

つまずいた子に寄り添う

課題を抱えた子の親としてできること 人が精神を健康に保てているのは周りの人々との関係の中で自分の能力が有効に働いている実感を得られるからですし、自分が周りの人の役に立っている手応えがあるからです。 残念ながら自分の力をこんな風に感じることができない人もいます。いろいろな表現の仕方があると思いますが、私たちはそのことをとても劣等感が強いためであると考えています。 劣等感というのは多かれ少なかれ誰にで […]

担任から特別支援学級を勧められたら-アドラーカウンセラーの意見-

特別支援教育とは 特別支援教育とは全ての障害(視覚障害、聴覚障害、身体障害、知的障害、広汎性発達障害)を持つ子供たちに、彼らの特性にあった教育を提供する目的で学校教育法に位置づけられた制度であり、かつての盲学校、聾学校、養護学校なども全て特別支援学校というように統一されました。それにより現在は特別支援学級、特別支援学校で教育を受けることが可能です。 一般の学校では通常学級に在籍しながら必要な特別支 […]