Adlerian Psychology Schole
1.子どもたちの未来のために、できること–なぜ、今アドラー心理学なのか?

近年、子どもたちの中に次のような傾向が見られます。
✅ 自己中心的になり、他者への配慮が乏しい
✅ 基本的な社会性が十分に身についていない
親は誰しも、わが子が将来困らないようにと願います。しかし、現代の家庭教育では「人格を成長させる」という視点が抜け落ちていることが多くなっています。その結果、学力と将来の経済的安定、健康などの安定性や成果を重視する一方で、人間としての成長に関心が薄れる傾向が強まっています。つまり、子どものしつけが十分に行われず、社会に適応する準備ができていない、節度をわきまえない大人を送り出しているのです。
この背景には、家族のつながりの希薄化や、子育てを学ぶ機会の減少、個人主義の広まりといった社会の変化があります。そのため、親が自信を持って子どもと向き合うことが難しくなっているのです。
なぜ「普通の子」が?-犯罪に関与する昨今の青少年
最近問題になっている「闇バイト」。非行歴や犯罪歴のなかった子どもたちが関与するケースが相次ぎ、「なぜ普通の子が?」と疑問の声が上がっています。しかし、私たちの視点から見れば、それほど不思議なことではありません。
これは、「自分の利益を最優先する価値観」が強まり、社会への健全な関心を持たないまま成長したことが大きな要因と考えられます。親たちは、「我が子が突然犯罪者になった」と戸惑いますが、実は、子どもが自分の利益ばかりを追い求めることが本当に良い人生ではない、ということを伝えきれていなかったのではないでしょうか。アドラー心理学でいう「神経症的な人」の一例とも言えます。
今の子育てに足りないものとは?
多くの家庭では、子どもが「勉強ができる」「楽しく暮らす」ことを最優先し、それ以上のことを教えることに関心が薄れています。しかし、それだけでは十分ではありません。「世のため人のため」という言葉が死語になりつつある今こそ、対人関係の大切さを子どもに伝える必要があります。
ただし、子どもに「思いやりを持ちなさい」「人の気持ちを考えなさい」と口で言うだけでは、十分に伝わりません。子どもは、大人がどのような姿を見せ、どのように接するかを通して学びます。しかし、今の親世代に最も足りないのは、そのための具体的な知識と技術です。
アドラー心理学が提供するもの
アドラー心理学は、こうした課題に対する解決策を100年以上にわたって提唱してきました。子育ての目標や、親が学ぶべき知識と技術が体系化されており、実践的な方法が確立されています。
子どもを育てる上で、「どんな大人になってほしいか」という視点が欠けると、教育は単なる知識の詰め込みやルールの押し付けになりがちです。しかし、社会の一員として生きるためには、学力やスキル以上に、人との関わり方や、自分と他者を尊重する態度が欠かせません。現在の教育現場では、学校や家庭ともに「公」という視点を意識する機会が少なく、個人の成長と社会的な責任を「バランス良く学ぶこと」が難しくなっています。そのため、子どもたちは他者との協力や社会的な意識を持つための実践的な場を必要としています。
アドラー心理学は、親子関係や教育のあり方を見直し、「自立した子ども」「他者と協力できる子ども」を育てるための実践的な知識と技術を提供します。単なるしつけや厳しさではなく、子ども自身が納得し、成長できる関わり方を学ぶことで、親も子もともにより良い関係を築くことができるでしょう。
今、子どもの問題行動や自己中心的な価値観が社会で問題視される中、親が適切な知識を持ち、確かな指針のもとで子育てをすることが求められています。アドラー心理学には、そのための実践的なアプローチが詰まっています。
今だからこそ、アドラー心理学が語っていることに関心を向けてはみませんか?
2.大人こそ自分のために学べ-人間知の心理学
大人は子どもに言って聞かせる、子どもを指導する、などで子どもを躾けようとします。しかしあまり上手くいっている実感がある家庭は少ないでしょう。
子どもを躾けるには言って聞かせるだけではなく、大人自身がそのような姿勢を示し、子どもとの関わりの中で共に学び合うことが求められます。しかし現実にはそのような意識を持たないことや、実際にどのような姿勢で暮らすべきなのか、を大人が知らないという実情があるように思います。
子どもにもっともらしいことを口でいうのは簡単なことです。しかし大人が今一度自分の暮らし方を振り返り、より良い社会とのつながり方を考えることはとても大切なことだと考えます。
この過程で役に立つのが、アドラー心理学と「人間知(Menschenkenntnis)」です。それは単なる知識やスキルではなく、人間の心理や行動を深く理解し、他者とより良い関係を築くための知恵を指します。アドラー心理学では、他者との協力や共感を通じて共同体の一員として成長することが重要視されており、その過程で人間知を増していくことを推奨しています。
大人が学ぶことの意義は、自分自身の幸福だけでなく、周囲との関係をより良くすることにあります。学びを通じて、他者の立場を理解し、柔軟な思考を持つことで、家庭でも職場でもより良いコミュニケーションを築くことが可能になるでしょう。
3.活動内容(開催予定の講演・研修)
現在、活動準備を進めており、今後以下のような講演や研修を開催する予定です。
📌 開催予定の講演・研修テーマ ※
✅ アドラー心理学を子育てに活用する
➡ 子どもの自主性や協調性を育てる関わり方とは?
✅ 子どもとの信頼関係を築くコミュニケーション
➡ 叱らなくても伝わる、子どもが納得できる大人へ向けて
✅ アドラー心理学を教育現場に活かす
➡ 子ども一人ひとりを尊重した指導法、クラス全体の調和を保つ方法とは?

✅ 信頼と協力を育む教師・保育士のコミュニケーション術
➡ 子どもとの信頼関係を築くために必要な言葉と態度
✅ 子どもの問題行動への対応方法
➡ アドラー心理学を元にした、効果的な行動修正法と前向きな対話の進め方
📌 期待できる効果
🔹 子どもの問題行動を感情的に叱るのではなく、適切に導く力が身につく
🔹 親や指導者が子育てや教育に対する不安を減らし、自信を持てるようになる
🔹 子どもが自立し、社会で生きる力を伸ばせるようになる
今後、詳細が決まり次第、随時お知らせしていきます。興味のある方はぜひチェックしてください!
3. 活動理念とビジョン
📌 家族のつながりが薄れた時代だからこそ、子育ての知恵を共有する場が必要
現代社会では、核家族化や共働きの増加により、子育てを家庭内だけで完結させることが難しくなっています。かつては祖父母や地域の大人たちが、子どもたちの成長を支える役割を担っていましたが、今ではそのようなつながりが希薄になり、親が一人で悩みを抱え込むケースが増えています。
私たちは、「子育てに生かすアドラー心理学のコツ」を紹介することで、わずかながら社会に貢献したいと考えています。アドラー心理学の知恵を活用し、家庭の中で実践できる方法を共有することで、親も子どももより豊かに生きられる社会を願っています。

📌 心理学の専門家が提供する信頼できる学び
私たちの講演や研修は、アドラー心理学を専門とする心理士が監修・実施します。単なる育児本やネットの情報では得られない知識と技術を提供することで、参加者が安心して学べる場を作ります。
また、多くの親子と向き合ってきた専門家が関わることで、子育てに関心を持つ親が「もっと楽に、自信をもって」子どもと向き合えるよう、応援しています。
4. 参加者募集(お申し込み・お問い合わせ)
私たちの講演や研修に興味をお持ちの方は、どなたでもお気軽にお問い合わせください。
「ちょっと話を聞いてみたい」「どんな内容なのか気になる」といった段階でも大歓迎です。
📩 お問い合わせ・お申し込みはこちら
✉️ メール: adlerian.psychology.schole@gmail.com
あなたのご参加を心よりお待ちしております!
5.代表 佐々木匠
➡アドラー心理学会認定カウンセラー・臨床心理士・公認心理師
精神科、心療内科での勤務経験を経て、小中学校において児童生徒や保護者とのカウンセリングに豊富な経験を積んできました。
教育や躾のあり方に疑問を感じ、アドラー心理学の視点を活かした家族支援を志て佐々木カウンセリングオフィスを開業。
日々、個々の家庭に寄り添いながら、より良い人間関係を築くための支援を行っています。
ブログ
✅ アドラー心理学の基礎や子育てのヒントを掲載
➡ 「子供の問題=親の問題じゃない!?」「子供同士の言い分が食い違うどうしたらいい?」
- 小学校で支援学級を勧められたら
- アドラーとその心理学へのナチスからの影響──歴史の中で受けた迫害とその展開
- 子ども同士のトラブルで言い分が食い違うとき
- 子供の言うことを鵜呑みにする親たち – アドラー心理学の観点から
- うちの子は漢字が書けない
7. SNS
最新情報や役立つコンテンツをSNSで発信しています。
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