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子育てと教育とetc

アドラー心理学の立場から育児・教育関連のトピックを考えます。

子ども同士のトラブルで言い分が食い違うとき

はじめに  子供同士のトラブルが発生し、それぞれの言い分が食い違うとき、大人としてどのように対応すべきか悩むことがあるでしょう。特に育児や教育に関わる立場の大人にとって、この問題は避けて通れません。  本ブログにもその回答を求めてたどり着く方がいらっしゃるようですが、これまで直接このテーマについての記事を書いたことがありませんでした。しかし、ニーズがあるのならばと思い、今回執筆することにいたしまし […]

子供の言うことを鵜呑みにする親たち – アドラー心理学の観点から

 アドラー心理学では、親が子供を理解し、共に成長していくことに大きな重要性を見出しています。それに対して親が子供の言うことを鵜呑みにした対応をとることは、子供の理解、成長の促しにとって全く正反対の効果を現すと考えています。以下に、そのリスクと対策を整理し、躾に役立つポイントをお伝えします。 親が子供の言うことを鵜呑みにするリスク アドラー心理学を活用した親子関係の築き方 結論 子供の言うことを鵜呑 […]

うちの子は漢字が書けない

 先日、小学校5年生の担任と話をしていて「いまだに自分の名前も平仮名で済まそうとする子がいて」という話になりました。  担任がいうにはとても横着な子で漢字を知らない訳ではなく、書こうと思えば書けるし、頭も悪くはない、というのです。  だからでしょう。  私が検査を受けた方が良い、というと驚き、その後戸惑っていました。  学校の先生は、うちの子はまったくもって問題なし、ただめんどくさがりなだけ、と思 […]

「子供の問題」は「親の問題」ではない-子育ての知恵-

子供の課題と親の態度について考える 人は人生の中でいろいろな課題に直面するものですが、それは子供についても全く同じことが言えます。例えば中学生について言えば進学をどうするか、部活はどこにするか、という選択についてもそうですし、中には学校に行きたくなくなった、とか勉強しなくなくなった、などということもそうです。様々な課題に直面することで大なり小なり考えなくてはならないことでしょう。そして課題の種類に […]

勉強することと働くことの意味を子供に伝える

学校などで児童生徒の話を聴いていると、時々「なんで勉強なんかしなくちゃいけないんだ」と言われることがあります。皆さんは何と答えるでしょうか。「将来良い会社に入るため」とか「自分のため」という回答を聴くことはありますが、そう言っている方はどれだけその答えを信じてそう答えてるでしょうか。 私の場合は「世のため人のため」と答えるようにしています。 「将来良い会社に入るため」「自分のため」というのはつまる […]

子供にストレスを与えなければ健康に育つのか?-よくある子育ての誤解-

ストレスさえ無なければ健康だ、というのは誤った考え 私が精神科に勤めていたころの話をモデルにした作り話をいたします。 精神科を初めて受診した方には診察の前に受信に至ったいきさつを尋ねるのが一般的な手続きとなっている場合がほとんどで、当時私は外来でその仕事をしておりました。 面接室には父親に連れられた20代の女性が入室してきまして、両者ともにとても表情が明るかったことが印象的でした。というのも多くの […]

つまずいた子に寄り添う

課題を抱えた子の親としてできること 人が精神を健康に保てているのは周りの人々との関係の中で自分の能力が有効に働いている実感を得られるからですし、自分が周りの人の役に立っている手応えがあるからです。 残念ながら自分の力をこんな風に感じることができない人もいます。いろいろな表現の仕方があると思いますが、私たちはそのことをとても劣等感が強いためであると考えています。 劣等感というのは多かれ少なかれ誰にで […]

担任から特別支援学級を勧められたら-アドラーカウンセラーの意見-

特別支援教育とは 特別支援教育とは全ての障害(視覚障害、聴覚障害、身体障害、知的障害、広汎性発達障害)を持つ子供たちに、彼らの特性にあった教育を提供する目的で学校教育法に位置づけられた制度であり、かつての盲学校、聾学校、養護学校なども全て特別支援学校というように統一されました。それにより現在は特別支援学級、特別支援学校で教育を受けることが可能です。 一般の学校では通常学級に在籍しながら必要な特別支 […]

子供の問題と親の課題を区別する

子供の課題と親の態度について考える 人は人生の中でいろいろな課題に直面するものですが、それは子供についても全く同じことが言えます。中学生だったら進学をどうするか、部活はどこにするか、という選択についてもそうですし、中には学校に行きたくなくなった、とか勉強しなくなくなった、などということもそうです。 様々な課題に直面することで大なり小なり考えなくてはならないことでしょう。そして課題の種類によってはし […]

反抗する子供のこころを理解する-アドラー心理学子育ての知恵-

子供が突然おかしくなったんじゃない この記事に関心をもって読み始めている方はおそらく子供の反抗に手を焼いているお母さんではないかと思います。 そして「どうしてこうなったのか訳が分からない」と感じていらっしゃるのではないでしょうか。「今までは何ともなかったのに、どうして突然こんな風に」と。 「今の状況を何とかしたい」そのために「子供が何を考えているのか知りたい」そう考えていらっしゃるのかもしれません […]