CATEGORY

子育てと教育とetc

子供は嘘もつく-カウンセリングの現場から-

子供の言うことをどう受け止める? 特に学校臨床の現場などで多く見られるように思いますが、子供の言い分について学校側と保護者側の見解が一致せず、時に対立的な構造に陥っているのを見ることがあります。 どうしてこんなことが起こるのかというと、校内で指導上話題に上るような子の場合、校内での観察によって学校側が把握した状況と、子供が親に伝える報告が食い違うことが珍しくないからです。 子供の起こしたトラブルに […]

優しく毅然とする-アドラー育児の基本的態度-

時々お母さん方の前でお話をさせていただく機会が時々あるのですが、その際の経験から気が付いたことがあります。 「甘やかさない」と言えば「厳しくする」と考えがちで、「厳しくする」というのは子供をコントロールするために権威的に接すること、時に脅したり怒ったり一方的に命令すること、というイメージが定着しているように見受けられることでした。 ちなみに「甘やかす」というのは子供の望む通りに親が振る舞うことを意 […]

子育てを学ぶ-カウンセリングより大切な仕事-

幸福な社会の実現に向けて カウンセリングとは個人の悩みごとを心理学的に解決するのが仕事であり、カウンセラーの役割とは個人のニーズに応えて臨床心理学的な技能を提供する、というのが世の中で最も大勢を占める考え方ではないかと思います。 しかし一方で歴史的にも多くの心理学者が社会の在り方に言及するようになっていった事実があります。 それはどんなに個人が頑張ってもどうしようもない現実、社会の有様が人の生活を […]

「勇気」をしつける-アドラーの子育て-

「勇気」のある子供を育てたい   アドラー心理学の中で大切にされている「勇気」について語ってみたいと思います。 おそらく一般的には勇気という言葉から 勇敢 であること、を印象されるかもしれません。 しかしアドラー心理学では「勇気」という言葉を一見些細な出来事に見える行動の中に求めるのです。そして社会では「勇気」ある行動と思われているものが私たちの定義では「勇気」の無い人の行動であることさ […]

育児について②-育児の目的について

幸せな子に育てる 育児をする上で先ず親は我が子の教育者であることの自覚を持たなくては、という話を前回しました。もっとも自覚を持たない方は時間を使ってこんなHPを見てはいないと思います。 多くの親は子供にこんな人になって欲しい、という具体的な目標を持たないかもしれません。それは子育てに目標を持つのだ、ということを誰も教えてくれなかったからでしょう。 では育児の目標を持とうと思ったならば、一体どんな目 […]

「子供の貧困問題」の認識は正しいのだろうか?

絶対的貧困と相対的貧困 先ごろ放送されたNHKの子供の貧困番組の評判がとてもよくなかったようです。パソコンも持てない、という女子高生が携帯電話を持っていたり、様々なグッズにはとてもお金をかけている様子がVTRを通して視聴者に伝わり違和感を与えたようでした。私は見ていないのですが。 この番組のケースの実際がどうなのかはわかりません。しかし優先順位を弁えずに趣味にはつぎ込んでおきながらお金がない、勉強 […]

心の傷の嘘-子供の顔色を窺うな-

子供の感情を斟酌しすぎる親たち 子供に注意したり、厳しい態度をとることをためらって躾けるべきことを伝えられず躊躇している家庭があります。どうしてこういうことになるかと言うと、多く見受けられるのが子供の反応を気にするあまり、子供の感情を害しそうなことを言えなくなっている、というものです。 自分が嫌われたくない、というのと並んで親が気にしているのは、叱ることで子供の心に傷がつくのではないか、ということ […]

育児について-親は教育者だという自覚を

アドラー心理学は非常にパワフルな心理学で他のどの心理学に比較しても全く遜色ありません。 しかしアドラー心理学はプロの間ではほとんど普及していません。ではどういう所でニーズが高いのか、というと圧倒的に育児や教育、といった領域での需要が最も高いでしょう。 つまり個人的なカウンセリングよりも、自分の子供の育児や躾け、といった分野でのニーズが物凄く高いのです。 このHPでも紹介しているPassageはまさ […]