アドラー心理学の育児学習プログラム

パセージテキスト

アドラー心理学のグループ体験に基づく育児学習プログラムコース
Parent Study System on Adlerian Group Experiences

アドラー心理学では心理社会的に健康な児童の育成を図って主に母親を中心とした育児の方法をグループで学習するためのノウハウを蓄積しています。

我が国でもアドラー心理学会認定指導者である野田俊作先生によって開発された「Passage」という育児プログラムが存在します。開発から既に20年近くの実績をもち、現在では国内の様々な場所で開催されています。

アメリカでは同じくアドラー心理学による育児プログラムに「Step」というグループがあります。このプログラムは日本にも輸入されてはいるのですが、アメリカの文化に合わせた内容をそのまま提供しているため、我が国の文化の中でそのまま使うには難がありました。アメリカ人を育てるには良いのですが。

しかしpassageでは我が国の文化に調和した子育ての目標と行動を無理なく学べるように設計されています。

アドラー心理学による子育ての成果に私たちは大変満足しています。参加しても効果があるのかどうかよくわからないセミナーや学習コースが世の中にはたくさんありますから本当に良いコースなのかどうか、参加を迷われる方も多いでしょう。そういう方はpassage実践者のブログがたくさんあるので是非ご覧になってください。そして無条件に信じるのではなく、冷静に判断して頂けたら嬉しく思います。

以前Passageの参加費を高いといった方がいました。確かに安い金額ではないように思えますが、よくよく考えると全くお買い得なプログラムであることがわかると思います。

Passageは何よりも大切な子供をどう育てどう躾けるか、その考え方と方法を身に着けることのできる一生ものの学びです。このプログラムを身に着けているのといないのとでは子供の一生は全く違ったものになるでしょう。そこから得られる家族の豊かな時間と費やす金額を比較した時にその値段が高いとは私には思えないのです。

「Passage」は唯一日本アドラー心理学会公式の育児学習コースです。

passageの目標

Passageでは自立した協力的な人間の育成を目標に掲げています。それは社会に組み込まれて「すべきことを成し、してはならぬことは成さぬ」人の姿です。

フロイト派のスポック博士が精神分析の立場から親教育を行ったのとは全く対照的です。彼は子供の心に傷をつけてはならないと信じ、結果自分の「したいこと、したくないこと」を優先にするように子供を育てました。その結果子供が問題だらけに陥り、開発者のスポック博士本人も失敗であったことを認めているにも関わらず、スポック博士の育児書は今でも出版されています。

このように本人の個人的満足を追求するというスタイルは育児でもカウンセリングでも建設的な結果をもたらしません。

子育てにとって大切なのは社会に座を占めて他者と協力的に生きていく意思と能力を培うことなのです。

Passageを受講することによって子育てのことでカウンセリングを受ける以上の学びが得られるかもしれません。また、Passageを経験していれば子供のことでカウンセリングを受ける際、時間的にも経済的にも遥かに能率が良いでしょう。

プチ・パについて

プチ・パという催しが企画されることがあります。フランス語の「Petit」は「小さい」という意味ですが、小さいPassageということですね。つまりPassageのお試し体験版です。

Passageは全8章で1週1章のペースで進みますから全部終えるのに2か月程度かかります。その中からパセージの雰囲気を体験できるプログラムが提供されることがあるのです。

Passageへの参加を決める前に雰囲気を知りたい、という方にはうってつけだと思います。

Passageは日本アドラー心理学会認定家族コンサルタントによって提供されています。私は該当の資格を持ち合わせておりませんが、近隣で開催されるPassageのリーダーの皆さんは私の学習仲間です。素敵な人たちばかりなので自信を持ってお勧めいたします。

各地のパセージの開催については関東で学べるアドラー心理学子育て学習グループ一覧をご覧いただけたらと思います。

また当オフィスのHP上でも今後開催情報などを発信していきたいと思います。

ちなみに千葉県近郊では柏、流山、習志野、筑波、土浦、大宮、京橋、などで開催されることが多いです。千葉、東京近郊だけではなく、日本中の多くの都道府県で参加して頂けると思います。

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