「うつ」について-カウンセリングの視点から-

カウンセラーの立場からの「うつ」 うつ病は精神科医の専門領域で心理学の立場からはサポーティブな立ち位置でしかありませんから、カウンセラーの立場から、ということはあまり知ったか振りをあまりしてはいけない領域であるな、という節操が込められています。そこをあえて心理学の立場からという限定的な枠の中で話をしてみたい、ということです。 ですので裏付けは各自ドクターに当たってくださいね。参考にしようと思ってい […]

夫婦で受けるカウンセリング-その実際の雰囲気は?-

夫婦カウンセリングの難しさ 以前夫婦カウンセリングを受けるうえで気を付けるべきことや最近の傾向などについてはこちらの記事でお伝えさせていただきました。 この記事で紹介する夫婦カウンセリングはアドラー心理学によるカウンセリングの手法によるものです。他派のカウンセリング、他所のカウンセリングルームでどのようにされているのかは私にはわかりかねるのであらかじめお断りしておきます。 カウンセリングでは個人の […]

カウンセリングにおける目的論とは

行動の目的を知る 少し前に爆発的に流行った「嫌われる勇気」をお読みになられた方にはおなじみの考え方かもしれません(ちなみにあの本の著者は私の兄弟子に当たる方です。今のところ面識はありませんが)。アドラー心理学が巷で知られるようになったきっかけの本ですね。 あの中でも行動の目的について触れられていたようないなかったような・・・? さて、過去の記事でも詳しく触れているので簡単にお話ししますが、人間が不 […]

育児について②-育児の目的について

幸せな子に育てる 育児をする上で先ず親は我が子の教育者であることの自覚を持たなくては、という話を前回しました。もっとも自覚を持たない方は時間を使ってこんなHPを見てはいないと思います。 多くの親は子供にこんな人になって欲しい、という具体的な目標を持たないかもしれません。それは子育てに目標を持つのだ、ということを誰も教えてくれなかったからでしょう。 では育児の目標を持とうと思ったならば、一体どんな目 […]

産業カウンセリングという職域の問題点

職場の問題に答えるために始まった 臨床心理学が活躍する領域として大きく分けると「医療」「福祉」「教育」「司法」そして「産業」の5つの分野が存在している、と言われることがあります。 今回の記事は特にその中で「産業」の領域に関する疑問についてお話ししてみたいと思います。 従業員支援プログラムとは 企業で働く従業員の福利厚生としてメンタルヘルスについて関心が高まってくると、余裕のある企業の中で産業カウン […]

自閉症が治った話

自閉症は治らないはずでは?   今回の記事のタイトルを見て、嘘つけ!と思った方はきっと自閉症の知識がある程度以上ある方 本当だったら!と思った方はもしかすると当事者のご家族であるかもしれません 先にお断りしておきますが、これは誇大広告による集客ではなく、私が大昔にした1回きりの経験で再現性はないし、自閉症が「治癒する」という意味での「治る」は常識的には私もあり得ないと思っています。 治る […]

休業のお知らせ

8月22日から24日までお休みをいただきます。 ご連絡をいただいた方には25日以降の返信となる予定です。 予めご了承ください。 よろしくお願いいたします。   佐々木

その日の成果が見えるカウンセリングをもっと

効果の見える面接を 前回カウンセリングの効果は「共感」ではない、というお話をさせていただきました。 効果の現れる来談者も中にはいらっしゃるのでしょうが、統計を取ると効果の無い群に埋没して効き目を証明できないだろうと思います。 「癒し」が問題を解決するという嘘 心には形がありません。傷もつきません。上手く機能しないことがあるだけです。 体についた傷のように癒えるものではありません。 社会的なつながり […]

カウンセリングにとって「共感」は重要?

「共感」について 「共感」という言葉を辞書で引くと「他者の考えや感情をその通りだと感じること、感じる心のこと」というような定義が載っていると思います。 カウンセリングの世界では重要な姿勢である、カウンセリングのカギである、などと思われている節を感じます。 ではカウンセリングで問題が解決することの本質はカウンセラーが来談者の話に共感するから効果がでるのでしょうか。 カール・ロジャースのしたこと カウ […]

ADHDという診断の胡散くささ

注意欠陥多動性障害、それ本当なの!? 日本の教育現場ではここ10年程度のことでしょうか。発達障害(正しく広汎性発達障害と言って欲しいのですが。知的、身体的発達障害も発達障害ですから)という言葉が独り歩きしています。 お陰でちょっと素行がよくなかったり反抗的だったりすると素人教師が発達障害では?と言い出したり、経験の乏しい医師が広汎性発達障害の診断を下したりとめちゃくちゃです。 さて、広汎性発達障害 […]